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歌舞伎座さよなら公演と大相撲初日
歌舞伎座

『歌舞伎の殿堂として、121年の伝統と歴史を育んできた』、歌舞伎座。

歌舞伎座
 http://www.kabuki-za.co.jp/

歌舞伎座が来年4月に建て替えのため取り壊されることになったため、「見納めに」と歌舞伎座へ行ってきました。私は高校生の時以来(!)、久々の歌舞伎鑑賞です。(夫は国立劇場で歌舞伎を見たことはあるけれど、歌舞伎座は学生時代に一幕見で中へ入ったことがあるだけとか。)

何百年も受け継がれてきた伝統の重みと、現代を取り入れた軽やかさと。歌舞伎がこれほど面白くて感動的だったとは!

JUGEMテーマ:歌舞伎




歌舞伎座


9月12日(土)、夜の部の開場時間16時少し前に地下鉄東銀座駅から地上へ出ると、なんじゃこれ?の人の多さ。歌舞伎座の前が人で溢れています。一幕見に並んでいる人、待ち合わせをしている人、着物姿の人(男性も)、外国人・・・もうごっちゃごちゃ。せっかくカメラを持参したのに写真を撮るどころではありません。歌舞伎座の横の歌舞伎茶屋で予約していたお弁当を受け取り、無秩序のうねり(どこが最後尾か分からない!)に身を任せ、なんとか中へ。

入り口では中村吉右衛門の奥様がお客様のお出迎えをされていました。今月は吉右衛門がメインだからでしょう。ほぉ〜これぞ「梨園」の世界!歌舞伎役者の奥様も大変です.....

座席は、1階の花道近く。しかし、シートが狭い。もちろんドリンクホルダーなんてありません。階段も多いし、やはりこのまま使い続けるには限界があるだろうね、などと話していると、客電が落ちて一幕目が始まりました。

一、浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいなづま)〜鞘當 鈴ヶ森

桜が満開の吉原仲之町。稲妻の模様の着物の不破伴左衛門(松緑)と、濡れ燕の模様の着物の名古屋山三(染五郎)がやってきます。二人は刀のが當り斬り合いとなりますが、茶屋女房お京(芝雀)がそれを留めます。「鞘當」

品川の宿場に程近い鈴ヶ森。飛脚早助(家橘)が運んでいた手配書のお尋ね者、美少年の白井権八(梅玉)を捕えて褒美の金を得ようと、東海の勘蔵(由次郎)、北海の熊六(桂三)を始め雲助が襲いかかりますが、権八はそれを次々に斬り捨てます。通りかかった駕籠の中からその様子を見ていた名高き侠客幡随院長兵衛(吉右衛門)が立ち去ろうとする権八を呼び止めます。「鈴ヶ森」

鶴屋南北作の歌舞伎味溢れる二幕をお楽しみ下さい。


一幕目はイヤフォンを借りなかったため意味がよく分からず、舞台がアデヤカ、着物がキレイ、三味線や鼓がスバラシイ、と外国人観光客レベルで鑑賞。

ここで幕間(まくあい)が30分あって、お食事タイムです。これも歌舞伎座のお楽しみの一つ。中の食堂(吉兆など)で食事をすることも可能ですが、時間も早いし(17時35分〜)今回は客席でお弁当をいただくことにしました。銀座のおすし屋さんの折り詰めや、銀座のデパート、GranSta(東京駅)などでお弁当を買って持参するのも良いかもね。

今度は解説イヤフォンを借りてきて.....


二、勧進帳

武蔵坊弁慶(幸四郎)の進言により、源義経(染五郎)は強力に、家臣たち(友右衛門、高麗蔵、松江、錦吾)は山伏に姿を変えて、都を落ち奥州へと向かっています。義経を捕えるため各地に新関が設けられ、富樫左衛門(吉右衛門)が関守を勤める加賀国安宅関へさしかかった一行は、東大寺の勧進僧と言い通ろうとしますが許されず、最後の勤行を行います。それを見た富樫は弁慶に勧進帳を読むように命じます。弁慶は白紙の巻物を勧進帳と偽って読み上げると富樫の問にもよどみなく答え、一行は関の通行を許されます。

しかし、番卒が強力を怪しみ富樫が呼び止めます。すると弁慶は金剛杖で義経を打ちすえます。主君を思う弁慶に心うたれた富樫は一行の通行を許すのでした。七代目幸四郎の没後六十年に因み、名優の面影を偲ぶ舞台です。


松本幸四郎(染五郎と松たか子のお父さん)の弁慶が圧巻。舞台は安宅関。ご近所ということもあり夫にとっては馴染み深い演目のようです。イヤフォンの実況も絶妙で、夫なんて感動してちょっと泣けたそう。

弁慶、義経(染五郎)、富樫(吉右衛門/幸四郎の弟)の衣装はもちろんですが、山伏カルテットの衣装に目を奪われました。後ろ姿を見せることが多いことを計算されているのでしょう、袴の後ろが凝ったデザインになっていて、さらに四人並ぶとその8色(上下×4)の取り合わせがあまりに美しく、感嘆。

平面的な舞台と花道にしみじみ日本の文化を感じました。

ここで15分の幕間。やはり初心者はイヤフォンを借りて正解でした。ストーリーだけでなく、歌舞伎の歴史や舞台のお約束なども織り交ぜ、邪魔にならないよう解説してくれます。600円と保証金1,000円(1,000円は返却時に戻ってきます。)


三、松竹梅湯島掛額 〜吉祥院お土砂 櫓(やぐら)のお七

木曽から源範頼が攻めてくるというので、吉祥院には「紅長」の愛称で親しまれている紅屋長兵衛(吉右衛門)、八百屋久兵衛の娘お七(福助)、母おたけ(東蔵)、下女お杉(歌江)、丁稚長太(玉太郎)などが逃れてきます。お七は吉祥院の小姓吉三郎(錦之助)に心を寄せていますが、母おたけや、やってきた吉三郎の若党十内(歌昇)に恋が叶わないことを告げられます。落ち込むお七を紅長が慰めるところへ釜屋武兵衛(歌六)と共に長沼六郎(桂三)がお七を範頼の愛妾にするため訪れますが、月和上人(由次郎)がお七は寺に来ていないと言います。紅長はお七を欄間へ隠して...「吉祥院お土砂」

暫く後の冬の夜。吉三郎の元へ向かうお七ですが、町の木戸が閉じられています。木戸は火の見櫓の太鼓を叩けば開かれますが厳罰に処されてしまいます。それでも吉三郎に会いたい一心のお七は...「櫓のお七」

爐土砂瓩板名里気譴覺邨爐函∀Δ里七、趣向あふれる舞台をお楽しみ下さい。


前半は喜劇で、先ほど富樫を演じた人と同一人物とは思えない吉右衛門のコメディアンぶりが楽しかったです。現代のギャグ等を取り入れるのがお約束となっているそうで、白塗りの女形(おやま)を前に「え?マジっすか?」の吉右衛門の台詞に客席がどっとわいていました。

中村福助演じるお七が欄間へ隠れる場面では、重い着物を着て梯子を上る足取りの軽さに「これ、女優さんでは無理。さすが女形。」(?)なんて感心したり。女形はやはり男性が演じてこその美しさなのでしょうね。

後半は一転して、雪の舞う舞台で、あの悲劇の櫓(やぐら)のお七。

お七の衣装の早替わりや「人形振り」(演者が文楽人形になったような振りをすること)が見事で、さらにお七の着物のデザインにも歴史があることを知り、歌舞伎の奥深さを垣間見たような.....

終了したのが21時。16時半から4時間半もあっという間で、ライヴに感動した時と同じような高揚感で「いや〜感動したね〜。」なんだか歩きたい気分だったので、歌舞伎座から新橋まで歩いて帰ることにしました。


歌舞伎美人(かぶきびと)〜歌舞伎公式サイト
 http://www.kabuki-bito.jp/


歌舞伎座


歌舞伎座



5月に「大相撲をマス席で観戦しよう!」と予定を立てていたのですが、私の入院で流れてしまい.....体調も回復したことだし仕切り直しということで、翌日は九月場所の初日へ。

両国駅に着くと、取り組みを終えた幕下の力士なのでしょうか、大きなお相撲さん3人とすれ違うと、鬢付け油 (びんつけあぶら) の香りがふわ〜っ。甘い香りにうっとり、、、


両国

太鼓の音に誘われながら国技館へ向かっていると、ものすごい人だかりができていて、警察官までいます。何事?と思ったら、ちょうど横綱が支度部屋へ入る時間帯だったらしく、その群れは「入り待ち」をしているおじいさんおあばあさん、おじさんおばさんたちだったのです。本当に驚くほどの数でしたよ。みなさんすごいエネルギーですね。妙に感心してしまいました。

国技館の中へ入ると、呼び出しさんと同じ格好をした売り子さんたちがいたり、まるでテーマパークのようで童心に返ってわくわく.....

しかしマス席って狭いです。横綱が負けると空を舞う、あの座布団をきっちり4枚敷き詰めたスペースが一マス。マス席は段々になっているので、上の段のマス席の下の部分の高さ20センチほどの空間に、靴やちょっとした荷物をしまえるよう工夫されていますが、それにしても狭い。4人1組でチケットが売られているので高くつくけれど、マス席を2人で使うと快適そうです。

九月場所

朝青龍の土俵入り。

土俵入りの時に「ファン太郎〜っ!」と掛け声がかかり爆笑。

お弁当は、*白鵬*弁当を頂きました〜。大関以上の関取+高見盛のお弁当が売られています。焼き鳥が名物なのでこちらも忘れずに。

やはり高見盛が面白かったです。負けてがっくりうなだれ帰る姿に場内大ウケ。

土俵を清めるほうきの動きなど、全てに「伝統の様式美」を見て取れましたが、お客さんはまるで花見客、飲んで食べてガラが悪いし(笑)、プロ野球のような大衆スポーツ(演芸)といった雰囲気で。相撲は神様へ奉納するものだから、国技だからと、常に批判の対象となっているヒールな横綱・朝青龍も、エンターテインメントなのだからあれはあれで良いのではないかなぁ。実際に観戦してみて、私はそう感じました。

国技館は楽しいし、大相撲も面白いですよ。生を経験したことのない方は一度ぜひ。

日本相撲協会
 http://www.sumo.or.jp/



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